ウィリアムモリス展

今日は、阪急うめだ本店教室のお稽古の後、時間ができたので、

9階の阪急うめだギャラリーにて開催中の
「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」へ行ってきました。



ウィリアムモリスとの出会いは
以前、師匠に連れて行っていただいて、京都の西陣の紫絋さんで帯を織られているのを見学させていただいた時でした。

その時、たくさんの帯を見せていただいた中に、ウィリアムモリスのデザインをモチーフにしたものがあり、それがとても美しくて、可愛いくて、心に残っており、それ以降は、色々な所でモリスの字を見かけては、あの帯たちに思いを馳せるようになりました。

アーツアンドクラフツ運動の発起人であるモリスは、クラフトマンシップに溢れた、手仕事から生まれた工芸品こそを美しい芸術品と評し、

「役に立たないものや、美しくないものは、家の中に置くべきでない」

という言葉を残すほどに、生活そのものが芸術であるとし、美しい生活を求めたと言われているそうです。


そして、芸術の本当の意味は、自然に対する人間の尊敬の表現であると考えるモリスは、住まいの近くの野山の草花や鳥をモチーフに図案を考えたのだそうです。


今回は壁紙の展示だったのですが、織物や刺繍の美しさを表現しようとエンボス加工などさまざまな施工を凝らされ、立体的で豪華な宮殿の壁紙など沢山観ることができました。


その優美で高貴な作品と、日常生活と芸術の統一という思想とにギャップがあるなと思っていたら、やはりそうで、美を追求してクオリティの高さを追いかけると、商品としてはとても高価な物になり、一部の富裕層でなければ、易々とは生活に取り入れられない代物になってしまい、モリスもその矛盾に悩んだそうです。

いつの世も悩み苦しみ、苦しみ生み出すのが芸術家なのですね。

難しいことは、さておき、私はただただ、あんな壁紙の部屋で暮らしたい、あの壁紙柄の着物が着たい、などとなんの悩みもない頭で、何も生み出す事なく、ただ関心して有意義な時間潰しができました。

撮影できる場所も設けられていて、モリスの壁紙やテキスタイルで装飾されたお部屋を写真の中の世界に納める事もできました。



私が高校生の時に読みあさったアガサクリスティーの本の登場人物が暮らしていそうな部屋。

そういえば、少し前に久しぶりにはまって全話観た、ネット配信ドラマの「ミスシャーロック」
竹内結子さんがシャーロックホームズの世界観を新解釈でドラマ化した本格派ミステリー。

竹内結子さん扮するシャーロックのお部屋が同じく好きなテイストで、しかも部屋着がお洒落で、謎解きも面白い。

関係ない話になってしまいましたが、テキスタイルもファブリックも、ホームズもポワロも好きっていう話でした。



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