暑中お見舞い申し上げます

昨日、7月20日は「土用入り」の日でしたので、

「土用干し」はじめました。


心あたたまるエピソードのすえに、今年の春から、母が趣味で畑仕事をはじめました。

元来、田舎の山奥で育ったので、畑仕事や田んぼ仕事はお手の物。

このところは、毎日なにかしらの夏野菜を収穫しては、鼻を膨らませて、近所の仲良しの子供をあの子この子と見つけて捕まえて「トマトいる?」「バジルいるかお母さんに聞いといで!」
と、お野菜いらんかいなおばちゃんをしています。


春先に赤紫蘇を植えはじめたなと思っていたら、
先日、梅漬けと もみじそ になって帰ってきました。

うちの赤紫蘇を持って行って、クミコさんちの立派な梅で、漬け名人のマエダさんに漬けてもらったそうです。
コラボだそうです。

梅干しを作る工程をご存知ない方のための予備知識ですが、

梅を塩漬けにしただけでは赤い梅干しにはなりません。

赤紫蘇を塩もみしただけでも赤いもみじそにはなりません。

梅を塩漬けすると、梅から水分が出てきます。これを白梅酢といいます。
赤紫蘇を塩もみしてアク抜きしたもの、この段階ではまだ深い茶色に近い紫色なのですが、これに白梅酢を加えることで、紫蘇が綺麗な赤紫色に発色します。

この赤く発色した紫蘇と一緒に漬けることで、赤く染まった梅漬けになるのです。

この梅漬けと、もみじそを梅雨があけた後の土用の入りから天日干しにする事を土用干しといって、

干された梅漬けを「梅干し」、
干されて乾燥したもみじそを粉末にしたものが「ゆかり」と言われる紫蘇のふりかけになるわけです。





ちっちゃな頃から、うちのおばちゃんちの、よーく天日干しして塩が結晶になっているくらいカチカチになってしょっぱすっぱい梅干しが大好きで、その梅を刻んで混ぜ込んだごはんで握ってもらったおにぎりが大好きで、
おばちゃんに「おにぎりして」って言っていていました。

おっきくなってからも、夏バテで食欲でなくてしんどい時に、お母さんに「おにぎりして」と甘えたりしてしまいます。

今年はこの毎日の炎天下、うちの梅干しにもじきに塩の結晶がつきそうです。



お着物の虫干しもしたいのですが、ひどく暑くて何もする気にならないので、暑さも和らぐ秋時期まで持越しにしました。

暑いなか、畑仕事を頑張る母に梅干しのおにぎりにぎってあげるとしましょう。

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